福岡県でAI研修に使える補助金・助成金

福岡県は、企業向けの支援メニューの数が九州で群を抜いています。ただし数が多いぶん、どれが自社に当てはまるのか分かりにくいのも事実です。2026年8月時点で研修の費用に使いやすいのは、北九州市の「生産性向上支援助成金(一般枠)」です。リスキリング経費が対象で、12月4日まで募集しています。福岡市内の企業なら、市の「ふくおかデジタルプラス」で診断もセミナーも無料で受けられます。県の補助金は「福岡県中小企業“稼ぐ力”応援センター」の支援を受けていることが申請条件なので、まずそこへ相談するのが順番です。

使える制度の一覧

2026-08-26時点で、公式ページに掲載されている内容をまとめています。 金額・要件・受付期間は変更されることがありますので、申請前に必ずリンク先の公式ページでご確認ください。

💰物価高騰に立ち向かう中小企業等に対する生産性向上支援助成金(一般枠)
実施主体公益財団法人北九州産業学術推進機構 中小企業支援センター(北九州市事業)
対象北九州市内に事業所(本社・支店・営業所・工場等)を有し、今後も事業を継続する意思がある中小企業者(個人事業主を含む)
補助額・補助率助成率2分の1以内/上限100万円・下限30万円
年度・受付令和8年4月30日(木)〜令和8年12月4日(金)※予算額に到達次第終了。事業は令和9年1月7日(木)までに完了すること
公式ページhttps://www.ktc.ksrp.or.jp/grant/smesc/

対象経費に「業務上必要な能力の向上やリスキリングなど従業員のスキルアップに要する経費」が明記されています。2026年8月時点で、北九州市内の企業がAI研修の費用に使いやすい制度です。なおDX強化枠(上限200万円)のほうは5月29日で募集が終了しています。

💰福岡市中小企業デジタル活用支援事業(ふくおかデジタルプラス)
実施主体福岡市経済観光文化局 経営支援課(運営委託:株式会社フォーバル)
対象福岡市内の中小企業
補助額・補助率無料(デジタル化スタート診断・セミナー・相談窓口)/個別伴走支援は20社程度を選考
年度・受付令和8年度/セミナーは回ごとに申込締切が異なる(6月18日締切〜10月6日締切)
公式ページhttps://digital-fukuoka.jp/

補助金ではなく、無料の診断・セミナー・伴走支援です。福岡市内の企業なら、費用をかける前にまずこちらを試す価値があります。問い合わせは 0120-81-4086(平日9〜18時)。

💰人材開発支援助成金
実施主体厚生労働省(窓口:福岡助成金センター第二庁舎)
対象雇用保険の適用事業所である事業主(要件は各コースにより異なる)
補助額・補助率コース・企業規模により異なる(経費助成+賃金助成)
年度・受付通年(コースごとに要件・申請期限あり)
公式ページhttps://jsite.mhlw.go.jp/fukuoka-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/kakushu_joseikin/tetsuzuki/_00002.html

人材育成支援コース、事業展開等リスキリング支援コースなど6コースがあります。⚠️令和7年9月1日から建設分野以外の受付窓口が移転し、現在は「福岡助成金センター第二庁舎」(福岡市博多区博多駅東1-18-25 第五博多偕成ビル6階/092-402-0539)です。訓練開始前に計画届が必要なため、研修日程を決める前にご相談ください。

💰福岡県中小企業生産性向上・賃上げ緊急支援補助金(令和7年12月補正分)
実施主体福岡県 商工部中小企業技術振興課
対象福岡県内に事業所を有する中小企業者・組合で、「福岡県中小企業“稼ぐ力”応援センター」の支援を受けている企業。従業員を雇用している場合、補助事業終了時までに事業場内最低賃金を30円以上引き上げることが必須
補助額・補助率賃金引上げ30円以上60円未満:大規模支援2,000万円(3分の2以内)/小規模支援200万円 賃金引上げ60円以上:大規模支援2,250万円(4分の3以内)/小規模支援225万円
年度・受付令和7年12月補正分は6次募集(令和8年8月17日正午)で受付終了。次回募集は未定
公式ページhttps://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/productivity-improvement-subsidy-2025-26.html

申請には「稼ぐ力応援センター」の支援を受けていることが条件です。センターのアドバイザーが現場で一緒に「DX・生産性向上支援計画」を作るところから始まるため、次の募集を狙うなら、いまのうちにセンターへ相談を始めておく必要があります。賃上げが要件に入っている点にもご注意ください。

💰令和8年度 DX推進補助金(DXによる業務改革支援枠)
実施主体公益財団法人北九州産業学術推進機構(FAIS)/北九州市ロボット・DX推進センター
対象デジタル技術を活用した業態変革・新ビジネス創出に取り組む事業者
補助額・補助率1件あたり最大500万円/補助率は市内中小事業者3分の2、市内中小事業者以外2分の1
年度・受付令和8年度の受付は令和8年5月29日(金)17:00で終了(審査中)。補助対象期間は令和8年4月30日〜令和9年1月31日
公式ページhttps://www.ksrp.or.jp/robo-dx/blog/archives/2026/010749.html

今年度の受付は終わっていますが、毎年度実施されている制度です。「経営方針や将来のビジョンに沿った業態変革」が求められるため、来年度を狙うなら、AIで何をどう変えるのかを経営計画の言葉で書けるようにしておくことが準備になります。

💰中小企業デジタル化・AI導入支援事業(デジタル化・AI導入補助金2026/旧IT導入補助金)
実施主体独立行政法人中小企業基盤整備機構(事務局:TOPPAN株式会社)
対象生産性向上に資するITツールを導入する中小企業・小規模事業者等
補助額・補助率枠により異なる(公式の補助金シミュレーターで確認。本ページでは金額を断定しません)
年度・受付2026年度/通常枠・インボイス枠・セキュリティ対策推進枠は2026年9月29日(火)17:00、複数者連携枠は2026年10月30日(金)17:00
公式ページhttps://it-shien.smrj.go.jp/

2026年度から「IT導入補助金」より名称が変わりました。ツール導入が対象なので研修単体には使いにくいものの、AIツールを全社に入れる計画とセットなら候補になります。

※ 当社は補助金・助成金の申請代行は行っておりません。制度の対象になるかどうかの最終判断は、 各制度の実施主体・窓口へご確認ください。研修内容が要件に合うかどうかのご相談には対応しています。

福岡県の相談窓口・支援機関

補助金の相談や、AI・DX導入そのものの相談ができる福岡県内の公的機関です。

🏛

福岡県中小企業“稼ぐ力”応援センター

令和8年5月18日に開所した県の中核窓口です(旧・福岡県中小企業DX推進センター)。デジタル技術に詳しいアドバイザーが、現場の見える化からシステムの導入・活用・定着までを伴走支援します。県の補助金の申請条件にもなっているため、福岡県内の企業はまずここから始めるのが順番です(福岡市博多区吉塚本町9-15/092-292-8890)。

公式サイトを見る

🏛

福岡半導体リスキリングセンター

令和5年8月に開設された、半導体人材の育成拠点です。運営は公益財団法人福岡県産業・科学技術振興財団。令和7年3月末までの受講者は1万248名で、令和9年度までの5年間で2万5千人の育成を目標に掲げています。半導体関連のサプライチェーンにいる企業は、AI研修と並行して検討する価値があります。

公式サイトを見る

🏛

福岡中小企業デジタル化・DX推進コンソーシアム(YOKA-DIGI)

福岡商工会議所、NTT西日本九州支店、QTnet、リコージャパン福岡支社が設立した枠組みです。デジタル化相談、セミナー、ツール導入支援を行っています。窓口は福岡商工会議所 中小企業振興グループ(092-441-1146)。

公式サイトを見る

🏛

公益財団法人 福岡県中小企業振興センター

昭和41年設立、県内中小企業の中核的支援機関です。経営課題をワンストップで受け、情報化の支援や電子商取引の推進も担っています(福岡市博多区吉塚本町9-15/092-622-6230)。

公式サイトを見る

🏛

福岡県 中小企業振興事務所(県内4か所)

地域ごとの相談拠点です。福岡(092-622-1040)、北九州(093-512-1540)、久留米(0942-33-7228)、飯塚(0948-22-3561)の4か所にあり、お住まいの地域から近い事務所で相談できます。

公式サイトを見る

🏛

北九州市 ロボット・DX推進センター

北九州産業学術推進機構(FAIS)が運営する、北九州市内企業向けのロボット・DX拠点です。市のDX推進補助金の窓口にもなっています(北九州市若松区ひびきの北8-1/093-695-3077)。

公式サイトを見る

福岡の企業さまからよくいただくご質問

AI研修の費用に、福岡の補助金は使えますか?

2026年8月時点でもっとも使いやすいのは、北九州市内の企業向けの「生産性向上支援助成金(一般枠)」です。リスキリング経費が対象で、助成率2分の1・上限100万円、12月4日まで募集しています。福岡市内なら、市の「ふくおかデジタルプラス」で診断とセミナーが無料で受けられます。県の補助金は「稼ぐ力応援センター」の支援を受けていることが条件なので、まずセンターへの相談が先になります。なお当社は申請代行を行っていません。

自動車部品メーカーです。AIで何ができますか?

現場の技術そのものではなく、その周りの文書仕事から効きます。取引先ごとに書式の違う報告書、変更連絡のさばき、品質記録の整理、長い仕様書からの要点抜き出し。研修では御社が実際に使っている書類を持ち込んでいただいて、その場でAIに処理させるところまでやります。県の“稼ぐ力”応援センターには自動車メーカー出身のコーディネーターもいるので、そちらと併用する形もおすすめです。

福岡市は開業率日本一と聞きますが、うちのような古い会社には関係ない話では?

そんなことはありません。県内企業の99.8%は中小企業で、その83.2%は小規模企業です。新しい会社が多いのは福岡の一面にすぎず、実際には長く続いている会社のほうが圧倒的に多い。むしろ蓄積のある会社ほど、過去の書類や記録という「AIに読ませる材料」を持っています。ゼロから始める会社より有利な面もあります。

北九州・筑豊・筑後でも来てもらえますか?

はい。福岡県内60市町村すべてに伺います。県は北九州・福岡・筑後・筑豊の4地域に分かれますが、どの地域も対応可能です。県の中小企業振興事務所も福岡・北九州・久留米・飯塚の4か所にあるので、そちらの相談と併せてお使いいただけます。

半導体関連の会社です。県のリスキリングセンターとどう違いますか?

福岡半導体リスキリングセンターは半導体の技術そのものを学ぶ場で、令和7年3月末までに1万248名が受講しています。当社の研修は業種を問わず「日々の仕事をAIでどう減らすか」を扱うので、目的が違います。技術者を育てるのはリスキリングセンター、事務や管理の時間を減らすのは当社、という使い分けになります。併用していただいて構いません。

制度が使えるか、一緒に確認しませんか

御社の状況をお聞かせいただければ、どの制度が候補になりそうか、 研修内容をどう設計すれば要件に合いそうかを整理してお伝えします。

AI研修を無料相談 →📞